2008年10月
2008年10月31日
学会発表
先日、神戸大学で行われた学会で研究発表を行ってきました。
神戸大学は、奈良からは、まず近鉄電車で鶴橋駅まで行き、JR環状線で大阪にでて、阪急電鉄を乗り継ぎ、阪急六甲駅を下車して徒歩15分ほどのところにあります。ひさしぶりに訪れましたが、近場での学会発表ということでリラックスしながら門ををくぐりました☆
といいながらも（笑）、いざ発表前になると心臓が「ドクン…ドクン…ドクン…」と高鳴っていきます。こればかりは、何回発表を行っても慣れることはありません。けど、今回の発表前は、その胸の高鳴りを「来たなぁ！」と受け止めて発表する準備ができました。
おそらく僕は、こういったプレッシャーからは逃れることができないので、あえて受け止めて楽しもうと☆（かのメジャーリーガー、イチロー選手がプレッシャーを受け止めて楽しむという心境があるということを聞き、僕も習おうと☆）
発表させて頂いた研究テーマは、「食文化の地域ブランドの形成過程に関する研究−奈良のNPOを事例に−」です。
内容は、現在、奈良で行われている醤油の始原とされる発酵塩蔵物「ひしお」の地域ブランド化に向けて、NPOが果たしている役割と意義について発表させて頂きました。
←発表の様子です。後輩が撮ってくれました☆ので僭越ながら醜態をさらします（笑）
発表は、発表前までにゼミで先生方、院生同志、先輩・後輩方、また、研究調査の段階では、奈良県内の各醤油醸造業者の方々、事例対象としたNPOの代表方に、多くの時間をとって頂き、協力・討議してもらい、ご示唆、ご指摘して頂いたおかげで、今までの中で一番スムーズに発表できました☆
また、当日発表をお聞きして頂いた方からも、特に神戸大学のＯ先生、京都大学のＮ先生、農業・食品産業技術総合研究機構のＳ先生、名古屋市立大学のＯ先生から、あたたかいご指摘とご示唆を頂き、今後の研究に向けての励みを頂きました☆ありがとうございます☆
そして…
←お待ちかね（笑）の懇親会です☆いろいろと美味しそうなごはんが並んでいます☆
←ふと見ると、灘の名酒「白鷹」が☆この白鷹は、純米吟醸で口当たりはしっかりとしていながらも、後口が水のようにさっと潔く引いて気持ちがいい清酒です☆
←懇親会場からは神戸の夜景が一望できます☆
←白鷹で乾杯させて頂きましたってかっこつけですよね（笑）
多くの方々にご協力、ご指摘、ご示唆頂き、有意義な研究発表を終えることができました☆ありがとうございました☆
神戸大学は、奈良からは、まず近鉄電車で鶴橋駅まで行き、JR環状線で大阪にでて、阪急電鉄を乗り継ぎ、阪急六甲駅を下車して徒歩15分ほどのところにあります。ひさしぶりに訪れましたが、近場での学会発表ということでリラックスしながら門ををくぐりました☆
といいながらも（笑）、いざ発表前になると心臓が「ドクン…ドクン…ドクン…」と高鳴っていきます。こればかりは、何回発表を行っても慣れることはありません。けど、今回の発表前は、その胸の高鳴りを「来たなぁ！」と受け止めて発表する準備ができました。
おそらく僕は、こういったプレッシャーからは逃れることができないので、あえて受け止めて楽しもうと☆（かのメジャーリーガー、イチロー選手がプレッシャーを受け止めて楽しむという心境があるということを聞き、僕も習おうと☆）
発表させて頂いた研究テーマは、「食文化の地域ブランドの形成過程に関する研究−奈良のNPOを事例に−」です。
内容は、現在、奈良で行われている醤油の始原とされる発酵塩蔵物「ひしお」の地域ブランド化に向けて、NPOが果たしている役割と意義について発表させて頂きました。
←発表の様子です。後輩が撮ってくれました☆ので僭越ながら醜態をさらします（笑）発表は、発表前までにゼミで先生方、院生同志、先輩・後輩方、また、研究調査の段階では、奈良県内の各醤油醸造業者の方々、事例対象としたNPOの代表方に、多くの時間をとって頂き、協力・討議してもらい、ご示唆、ご指摘して頂いたおかげで、今までの中で一番スムーズに発表できました☆
また、当日発表をお聞きして頂いた方からも、特に神戸大学のＯ先生、京都大学のＮ先生、農業・食品産業技術総合研究機構のＳ先生、名古屋市立大学のＯ先生から、あたたかいご指摘とご示唆を頂き、今後の研究に向けての励みを頂きました☆ありがとうございます☆
そして…
←お待ちかね（笑）の懇親会です☆いろいろと美味しそうなごはんが並んでいます☆
←ふと見ると、灘の名酒「白鷹」が☆この白鷹は、純米吟醸で口当たりはしっかりとしていながらも、後口が水のようにさっと潔く引いて気持ちがいい清酒です☆
←懇親会場からは神戸の夜景が一望できます☆
←白鷹で乾杯させて頂きましたってかっこつけですよね（笑）多くの方々にご協力、ご指摘、ご示唆頂き、有意義な研究発表を終えることができました☆ありがとうございました☆
2008年10月21日
誕生日
もう10月も終わりに差し掛かってて、はやいなぁと思ういつつも、とても充実させて頂いたと感じる月として今、振り返っています。
先日、誕生日も迎えて、家族をはじめ、大事な人、友人、知人、尊敬する方と多くの方に祝って頂いたこともそう思える力になっています。
そして、自宅では恒例のお誕生会（笑）もしてもらいました☆
←なんと（言いすぎかな、笑）赤飯を妹に炊いてもらいました。気持ちと味が美味です☆
←これまた僕の誕生日定番の晩ご飯、焼肉と刺身（みえませんけど、笑）です☆片上家の誕生日は誕生日の人が母にリクエストしたものが晩ご飯になるのですが、みな大体決まっています（笑）
←ハーピバースディトゥユーと家族に歌って頂きました（笑）
誕生日を迎えるたびに、この年の一年を大事にしっかりといこう！と思います。頂いたいっぱいの心の栄養で、この一年も研究・仕事に励んでいきたいと思います☆
先日、誕生日も迎えて、家族をはじめ、大事な人、友人、知人、尊敬する方と多くの方に祝って頂いたこともそう思える力になっています。
そして、自宅では恒例のお誕生会（笑）もしてもらいました☆
←なんと（言いすぎかな、笑）赤飯を妹に炊いてもらいました。気持ちと味が美味です☆
←これまた僕の誕生日定番の晩ご飯、焼肉と刺身（みえませんけど、笑）です☆片上家の誕生日は誕生日の人が母にリクエストしたものが晩ご飯になるのですが、みな大体決まっています（笑）
←ハーピバースディトゥユーと家族に歌って頂きました（笑）誕生日を迎えるたびに、この年の一年を大事にしっかりといこう！と思います。頂いたいっぱいの心の栄養で、この一年も研究・仕事に励んでいきたいと思います☆
2008年10月12日
食義73 神無月編 「郷土料理」 2008年10月12日 奈良新聞掲載
今年の灼熱の夏が懐かしくなるほどに、涼しくなってきたと思うこの頃、いよいよ秋の味覚シーズンが到来してきたと思う晩ご飯を頂いた。秋の味覚は数多いが、今の時期、みな、一度は食べる（もしくは目にする）ものといえば、秋刀魚であろう。
秋刀魚はその味はもちろん、いわずと知れた秋刀魚に含まれるドコサヘキサエン酸（DHA）は、脳細胞に行き渡り、脳内の細い血管までにも弾力を与えて酸素や栄養素を、全体に送ってくれるというまさに私に足りないものを十二分に補ってくれる食べ物である。
ちなみに秋刀魚の言の由来は、サンマの形状が「刀」のように見えて、「秋」に収穫期を迎える「魚」だからというからそのさんま、もとい、まんまである。
さて、旬の秋刀魚の身は火を通すと、脂がパチパチとなるほど十分脂がのっているのに後口は軽やかなのがとても美味で、あっという間に食べてしまう。
この時期、一般的に秋刀魚はこのように焼いて食べることが多いが、一方で、いろいろと他の料理でも楽しめる魚でもある。ふと思い出されるのは、先日、和歌山に足を運んだ時に食べた「さんま寿司」だ。
私が食べたさんま寿司は、和歌山県紀南地方の郷土料理で平安時代から伝わっているといわれるものであった。私は和歌山県串本町にあるさんま寿司を食べたのだが、秋刀魚をしめるのにゆずが使われていて、香りがとてもよく美味であった。
そのような中、食材の秋刀魚について地元の方にお聞きしたところ、寿司にする秋刀魚は脂がのっているものでは適さないということを話されていた。
一般的にこの時期の秋刀魚は、北海道か三陸沖で獲れたものが主となる。一方、寒流にのって下り、和歌山の熊野灘で取れる秋刀魚は、脂が少なく、身がしまっている。まさに、しぼりにしぼって鍛え抜かれたアスリートタイプの魚体だ。
そうした引き締まった秋刀魚には焼き魚より、寿司としての料理法が適しているということを、秋刀魚の獲れる地域によって導き出して、作ってきたのだと思ったのである。
もちろん、脂がのった秋刀魚でつくった寿司も美味しい。けど、その土地の条件でとれる魚の状態を最優先として（仕方なくという要素もあるかもしれないが、それでも）サンマ寿司という郷土料理を和歌山では創り上げてきたと思うのである。
そして、ふと、文化人類学の古典で、レヴィ＝ストロースという方が書いた「野生の思考」という著作を思い出した。そこには、「今、手元にあるものをつかって、いろいろな意味や価値を創造して要請に活かしていく思考（＝野生の思考）」という表現がある。
今、手元にある（獲れる）ものから、必要で、価値のあるものを作り出していくことの積み重ねが、きっと、各地で育まれた郷土料理の屋台骨なんだなぁと思う、秋刀魚で感じた初秋である。
秋刀魚はその味はもちろん、いわずと知れた秋刀魚に含まれるドコサヘキサエン酸（DHA）は、脳細胞に行き渡り、脳内の細い血管までにも弾力を与えて酸素や栄養素を、全体に送ってくれるというまさに私に足りないものを十二分に補ってくれる食べ物である。
ちなみに秋刀魚の言の由来は、サンマの形状が「刀」のように見えて、「秋」に収穫期を迎える「魚」だからというからそのさんま、もとい、まんまである。
さて、旬の秋刀魚の身は火を通すと、脂がパチパチとなるほど十分脂がのっているのに後口は軽やかなのがとても美味で、あっという間に食べてしまう。
この時期、一般的に秋刀魚はこのように焼いて食べることが多いが、一方で、いろいろと他の料理でも楽しめる魚でもある。ふと思い出されるのは、先日、和歌山に足を運んだ時に食べた「さんま寿司」だ。
私が食べたさんま寿司は、和歌山県紀南地方の郷土料理で平安時代から伝わっているといわれるものであった。私は和歌山県串本町にあるさんま寿司を食べたのだが、秋刀魚をしめるのにゆずが使われていて、香りがとてもよく美味であった。
そのような中、食材の秋刀魚について地元の方にお聞きしたところ、寿司にする秋刀魚は脂がのっているものでは適さないということを話されていた。
一般的にこの時期の秋刀魚は、北海道か三陸沖で獲れたものが主となる。一方、寒流にのって下り、和歌山の熊野灘で取れる秋刀魚は、脂が少なく、身がしまっている。まさに、しぼりにしぼって鍛え抜かれたアスリートタイプの魚体だ。
そうした引き締まった秋刀魚には焼き魚より、寿司としての料理法が適しているということを、秋刀魚の獲れる地域によって導き出して、作ってきたのだと思ったのである。
もちろん、脂がのった秋刀魚でつくった寿司も美味しい。けど、その土地の条件でとれる魚の状態を最優先として（仕方なくという要素もあるかもしれないが、それでも）サンマ寿司という郷土料理を和歌山では創り上げてきたと思うのである。
そして、ふと、文化人類学の古典で、レヴィ＝ストロースという方が書いた「野生の思考」という著作を思い出した。そこには、「今、手元にあるものをつかって、いろいろな意味や価値を創造して要請に活かしていく思考（＝野生の思考）」という表現がある。
今、手元にある（獲れる）ものから、必要で、価値のあるものを作り出していくことの積み重ねが、きっと、各地で育まれた郷土料理の屋台骨なんだなぁと思う、秋刀魚で感じた初秋である。
2008年10月02日
プロぶどう�◆ 歟麓舛斑亮繊�
吉報は続くもので、仕事を終えて自宅に戻ると長野県東御（とうみ）からぶどうが届いていました☆
以前、ぶどうのことをお話してから、もう一年も経つと思うと早いなぁと思うのですが、それより食い気が先立ちます（笑）
←今年も優しく梱包されています☆
←綺麗に並んでいます☆
←ブラックスター・サファイヤのような宝石にも見えそうなのは僕だけでしょうか☆
一口食べると、果汁があふれてピンっと一本芯が通っている気品のある甘味を今年も感じました☆
ところでこうした甘味の源泉を知りたくて調べてみると、長野県東御市は日本で最も降水量の少ない地域の一つ(年間約800mm)ということを知りました。
果物と降水量との関係は果物の甘味に大きく影響するのは、ご存知の通りで、降水量が少なくてカラッした大地をもっている地域だからこそ、力のある芯の通った甘味をもったぶどうを作り出せるのだと思います。そして、もちろん、東御の地質に人の「知」と「技」が加わって、気品あるぶどうを生み出しておられるのかなぁと☆
今年も、美味しいぶどうを頂けて感謝感謝です☆
以前、ぶどうのことをお話してから、もう一年も経つと思うと早いなぁと思うのですが、それより食い気が先立ちます（笑）
←今年も優しく梱包されています☆
←綺麗に並んでいます☆
←ブラックスター・サファイヤのような宝石にも見えそうなのは僕だけでしょうか☆一口食べると、果汁があふれてピンっと一本芯が通っている気品のある甘味を今年も感じました☆
ところでこうした甘味の源泉を知りたくて調べてみると、長野県東御市は日本で最も降水量の少ない地域の一つ(年間約800mm)ということを知りました。
果物と降水量との関係は果物の甘味に大きく影響するのは、ご存知の通りで、降水量が少なくてカラッした大地をもっている地域だからこそ、力のある芯の通った甘味をもったぶどうを作り出せるのだと思います。そして、もちろん、東御の地質に人の「知」と「技」が加わって、気品あるぶどうを生み出しておられるのかなぁと☆
今年も、美味しいぶどうを頂けて感謝感謝です☆
