2009年01月

2009年01月21日

「缶コーヒー」

 大寒も過ぎましたが、まだまだ寒い日が続くこの頃ですね。
 そのような折、先日、仕事である方のお家に訪問し、缶コーヒーを一つ頂きました。手に取るとわずかに水滴がついており、とても暖かい缶コーヒーでした。その缶コーヒーは水滴からも察すことができるように、お湯の中で温めてくれていたことが容易に想像できました。

 嬉しかったのは、僕の「ため」に、缶コーヒーお湯に入れて温めていてくれていたということです。温かいコーヒーとなれば、カップに入れて頂けるのですが、僕は仕事で来ているので長居できない状況にありました。そういうことを察して、それでも、寒いので温かいものをという心が、頂いた缶コーヒーにやさしくのっていて、とても嬉しく思いました。

 あたたかさって不思議なものですね☆

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★缶コーヒーの豆知識★

僕の心をあたたかくしてくれた缶コーヒー。
その缶コーヒーは、一口にいっても、内容量100g中に使われている豆の量によって、呼び方が異なっています。

・コーヒー(生豆の使用量が5g以上)
・コーヒー飲料(生豆の使用量が2.5gから5g)
・コーヒー入り清涼飲料(生豆の使用量が1.5gから2.5g)

といった具体で、今度、缶コーヒーを飲まれる時にご一覧してみてはいかがでしょうか☆

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2009年01月17日

前を向いて後ろを見ること

 先日、奈良県立図書情報館で行われた「自分の仕事を考える3日間」というフォーラムを拝聴してきました。フォーラムは、仕事や働き方をテーマに3日間にわけて、計8名のゲストを招いて仕事についてお話をしてもらうという企画です。
 
 その中で僕は、半農半X研究所代表の塩見直紀さんのお話を聞きに行きました。塩見さんは、10年のカタログ通販会社勤務を得て、京都府の綾部市にUターン(生まれ故郷に戻って農業を行うことを指す言葉)し、半農半Xという概念のもとに活動を行っている方です。半農半Xとは、塩見さんの造語で、半農とは小さな農、半Xは天職という意味を表します。塩見さんは、この二つをバランスよく行っていくライフスタイルを提案されている方です。
 農業に関わっている方々(特に20代から40代の世代)の支持も高く、一度お話を直接聞きたいと思っていたところのご縁でした。

 半農半Xというライフスタイルは、現在までに多くの方々が日々行ってきた(きている)ことですが、「未来への人々の活力」として捉えなおして提案しているので、いろいろと興味深く、お話を聞かせて頂きました。
 その中で特に思ったことは、半農半Xというスタイルで「これから」行っていこうとする時に忘れてはならないことがある、ということでした。それは、塩見さんのお話よりも、会場の雰囲気(半農半Xに興味を持って聞きに来た方々が作り出していた)から思ったことなのですが、好きなことをして生きていくことができるのは、今までに好きなことを必ずしもできず(嫌いなことという意味ではなく)、日々、精一杯、働いている人々がいた、そして、いるからこそ、今、私たちがこうした考えをもって前に進んでいけるのだという心です。

 僕たちの世代は、ともすれば、自分らしく生きたいと願うあまり、そうして生きれないことをマイナスなこととして捉えてしまう傾向があると思います。けど、そうして新しい自分の姿を思い、新しい生き方や仕事を見つけていこうと思えるのは、必ずしも「そう」じゃない方々が日々頑張っている上で成り立っていることだと思うのです。「そう」じゃない方々が、日々、頑張っているからこそ、「そう」ありたいと願える方々が「そう」したいと思えるんじゃないかなぁと。

 「前向きな後ろめたさをもつこと」

 自分のしたいことをしていく時は、自分がしたいというだけではいけません。何かをほんとに成すためには、いろいろな方々から応援をもらわなくては達成できません。農に限らず、心に備えて行動していかなくてはならない大事なこと学ばせて頂いたフォーラムでした☆



2009年01月13日

「主体感」

 
 最近、身体の状態が以前と比べてなにか違うなぁということを感じたりします。身体の調子が悪いというわけでは全くないのですが、肌、間接、筋肉のつき具合等々、以前と違うという感覚を、ふとした瞬間に如実に感じることができるようになってきました。

 こういったことは世間的な言葉でいえば、老化現象という言葉が当てはまるのかもしれませんが、僕は進化現象(造語です、笑)と思いました。確かに、肉体の状況だけをみれば老化かもしれませんが、それは生命あるものすべてに訪れること。それより、以前は感じられなかった感覚を感じることができるようになってきたという精神面での成長に焦点を当てたほうが、清々しいと思うのです(清々しくない男がいうと説得力に欠けますが、苦笑)。

 一番自分の近くにいる自分の身体の感覚を細心に感じることは、基本ですがとても大事なことだと思います。食べ物も、食べるということを通じてそういう感覚を感じることが大事だなぁと思います。そうした感覚の積み重ねで(例えば、辛味大根という大根は痛風よけになると「いわれて」いて、後に痛風を起こす尿酸をとかす力が強いことがわかったといった)、人はまず自分の身体の感覚の違いを自らの身体で検証していき、そのことが広まり、進化してきたと思うのです。

 自分の感じる感覚というのは、100%の純度で誰かにわけあたえることはできませんが、そうして感覚を積み重ねてきた先人の知恵に学ぶ姿勢をもっていれば、いつしかその今までわからなかった感覚が習得できると思うのです。そうして、食も人も「つながっていくんだなぁ」と今頃になって実感がさらに高まってきています。
 多くの偉大な先人が格言しつづけてきてくれた境地に少しは近づいてきているのかなぁとちょっとだけ思いました。



2009年01月04日

「省く」と「含む」

 今年も素晴らしく、そして、幸せなお正月の三が日も過ぎてそろそろ平常モードに入ってくる頃合なのですが、まだのんびりとしている感が残っている本日です(笑)。

 そうして、のんびりしていて、たまたまつけたテレビで好適環境水のことが取り上げられていました。
 好適環境水は、岡山理科大学専門学校の山本俊政さんが開発したもので、淡水・海水魚が生存するのに必要な(淡水・海水魚が活動するのに必要な成分は一緒)浸透圧調節にかかわる成分のみを抽出した水を作り出すことで、淡水・海水魚が同じ水の中で共存し、さらには従来の1.3倍の成長をも促すというものです。

 好適環境水は、以前から何度も取り上げられていたので知っていたのですが、今日あらためて学んだことがありました。それは、好適環境水が取り上げられている中での番組内でインタビューを受けていた開発者の山本俊政さん、大阪にある井戸平の料理人井戸康平さんのお言葉からでした。

 山本さんは、好適環境水を作り上げるのに、魚に本当に必要な成分は何かということを根気よく、ひとつひとつ検証してゆき、必要な成分を見つけたということをお話されていました。
 一方、そうして育った魚(番組内ではひらめ)を、料理人である井戸さんに食べてもらうと、天然には及ばないが、今までの養殖のひらめにはない良い味があるとお話されていました。

 こうしたお二人のお話から僕は「無駄を省く力」と「無駄に内在する力」の大切さを学びました。
 山本さんから学んだ「無駄を省く力」とは、物事に対して本当に必要なものは何かということを一つ一つ検証してゆく実行・仮説検証力のことです。それによって、新しい可能性の開拓(ここでいうと、山の中で海の魚が養殖でき、新たな産業を創出するとか、無駄がないので成長速度が早まり、出荷がスピーディになるとか)が生まれます。
 井戸さんから学んだ「無駄に内在する力」とは、「天然のひらめには及ばない」というお言葉から、先人から作り上げてきたひらめに対して美味しいと私たちが感じる味覚の美意識がどのような環境を基盤にして作られてきたのかということに理解をもつことです。
 私たちが美味しいと感じてきたひらめの味には、その魚の生存・成長にはいらないと思われる成分(無駄と思われるもの)をも含んでこそ、美味しいと感じるのだと思います。

 目に見える感覚と目に見えない感覚の大切さを、食べるという僕の大好きなことから学べてまた今年はいいことがあるかもと思えました☆(相変わらず単純でしょうか、笑)。 



2009年01月01日

2009年元日

 新年あけましておめでとうございます☆

 奈良の朝はお正月らしい寒の厳しい朝になりましたけど、それがまた2009年をピンと背筋と気持ちを伸ばしてくれそうです(天気だよりですが、笑)。

 2009年も精一杯精進していきたいと思います。今年も食義をどうぞ宜しくお願い致します☆



syokugi at 01:01|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!