2019年06月26日

香り

 あっという間に今年も半年が過ぎましたね(汗)
 そうした中ですが、先日、『香害』について学ぶ機会がありました。ご存じの方も多いかとは思いますが、香害は、香り成分に起因して頭痛やアレルギーなどの症状が誘発され、健康に害を受けることいいます。こうした香害の厄介なところは、香りの感じ方には個人差があるため、他者からの理解を得にくいということです。

 日本消費者連盟が2017年に開設した「香害110番」には、2日間で200件を超える相談が寄せられていることからも、多くの人が香りによって苦しんでいることがうかがえます。また2012年に起こったといわれている「消臭・香りブーム」によって、化学物質過敏症の症例が急増したともいわれています。

 消臭剤や柔軟剤、制汗剤などには合成香料が使用されており、化学反応を利用してつくられる合成香料が原因の1つと考えられています。香料には天然香料もありますが、気象状況や産地によって品質が安定せず、価格も高価で残香性に欠ける為、安価で品質が安定し残香性の高い合成香料が多くの製品に使用されています。こうした化学物質過敏症は一度発症するとなかなか治らず、化学物質との接触を避けるため山間地へ引っ越ししてやっと落ち着いたという方もいると聞きます。

 今、商品の「消臭・香り」が過剰といえるほど押し出されていますが、本当にこれほどの香りが必要なのかということや、もしかしたら自分自身が香害の加害者になっているのではないか…と自身のもつ香りについて見つめることが大事だと思いました。


syokugi at 23:23│Comments(0)clip!

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