食の旅路(大阪編)

2007年04月22日

しまだライス

 先日、大阪市北区の中崎町駅近くにあるcommon cafe というところで、旧友がお芝居をするので見に行きました。パンの耳企画vol.1「しまだライス」というお芝居で、公演名の「しまだライス」を見ながら、公演前後に実際に劇中に登場した「しまだライス」が食べれるという、演劇と食のコラボレーションです。

 旧友のお芝居の舞台となったcommon cafeは、関西小劇場の拠点として親しまれてきた扇町ミュージアムスクエア(2003年閉館)の『文化複合の実験』の精神をつなげていく『SINGLES PROJECT』の中の一つで、店内約20坪ほどの空間を昼間はカフェ、夜はバーとして「日替わりのマスター」で運営して、ライブや演劇公演や展覧会を行っている興味深いところです。

 舞台では旧友をはじめ、出演者の方々は食という日々の誰もが行うことに、あたたかい思い、悲しい思い、つらい思い、楽しい思い、いろいろな思いを込めて役を演じていました。笑いどころもたくさんあり、楽しめました☆
 そして、色気より食い気の僕が興味深かったのは、やはり、劇中で重要な役割を果たす「しまだライス」が実際に食べれるというところです☆
 しまだライスは、公演前後のどちらでも食べれるのですが、僕は公演終了後に食べました。

しまだライス←しまだライスです。玄米をリゾット風に仕上げて、ココナッツ風味を効かせて、中にはしいたけ・にんじん、周りには黒豆やトマトを散しています。和と南国の味を融合させているのが料理コンセプトです(劇中でしまだライスを作っていく過程が日本人と外国人が協力して作っていくというしまだライスを設定なので)。




 しまだライスを舞台前に食べて、味を知った上で話が進んでいくのでも楽しめますし、終わってから「これがしまだライスか!」と、どんな味やろうと思って楽しみにしながら食べたりと、いろいろと楽しめます☆
 
 料理・演劇、共に人の五感を楽しませる芸術です。演劇を鑑賞して、実際に舞台に出てきた料理も鑑賞して食べることができるというのは、お互い、よいものを作ればつくるほど、相乗効果になるなぁと思いました。そう、まるで昆布のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸で旨味が何倍も高まる出汁のように☆


syokugi at 22:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!