食の旅路(群馬編)

2010年02月10日

『相対』

 月曜日、火曜日と群馬県の市立高崎経済大学に足を運びました。

Image295←小春日和ないい天気です。











 今年に入ってから高崎経済大学にはご縁があって、3回目の訪問になります。一回目は講義のゲストティーチャーとして、2回目は学会発表で、そして、今回はいつもお世話になっている先生の卒論発表会に参加させて頂きました。

 卒論発表会は、発表者以外にも多くの学生たちが聞きにきておられて、とても活気がありました☆と、同時に、お世話になっている先生の研究指導力、また研究発表を行う学生の真摯な研究への取り組みがとても印象的でした。発表された学部生の方々は、ゲストティーチャーで訪れた際に、少しだけですが、研究についていろいろとお話をさせてもらったこともあり、勝手ながら感慨深く聞いていました。こうした教育の仕事をいつかできたらいいなぁと思います。

 発表会終了後は、慰労会に参加させて頂きました。電車の時間も迫っていたので長くは参加できなくて残念でしたが、とても楽しませて頂きました。
 先生、高崎経済大学の学部生の皆様、ありがとうございました☆


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2009年10月27日

学会発表と研究会(奈良−京都−群馬−東京)

 先週末は、以前お世話になった市立高崎経済大学で、地域農林経済学会の研究大会があり、足を運びました。一日目は、学会シンポジウム、懇親会で、2日目が研究発表というスケジュールでの学会です。

Image2554←学会シンポジウム会場です。








シンポジウムが終わると…



Image2555←お楽しみの懇親会です☆群馬県産の食材がずらりとならびました☆










Image2558←その中でも特に光っていたのが、「えばらハーブ豚未来」です。高崎市内で畜産されている豚で、その正体は…









Image2557←なのです☆とっても美味しく頂きました☆







 懇親会をコーディネーターされた先生は、群馬の食をはじめとして、経済、食育、観光、農業と多岐にわたって地域でご活躍されている方でしたので、その成果がとても反映された美味しい懇親会でした。また印象的だったのは、学部生、大学院生の方々もとても精力的に学会運営に携わり、一丸となって学会運営をサポートされておられたことです。先生方、学部生・院生自身の自主独立、教育の賜物だなぁとひしひしと感じました。
 懇親会の後は、お誘いをうけて先生方と2次会。またまた楽しい時間を過ごさせて頂きました☆

 そんな楽しい1日目をおえて、2日目は「食文化産業を対象としたツーリズム形成過程における中間支援組織の研究」と題して、研究発表させて頂きました。

Image2565←いざ、発表会場へ!とこの景色は、高崎経済大学前の道なのですが、どこかでみたような…









Image2150←そう!(誰に向かって言っているかわかりませんが、笑)、うちの京都府立大学に行くまでの道と似ているのです。じつは、秘かに高崎経済大学と京都府立大学とは近い香りがするなぁと以前から思っていましたが、こんなところまで似ているとは☆






 そして会場に入り、研究発表の内容は、地域内で躍動している食産業の現場を対象として、ツーリズムを形成していくあたって、既存の組織体とは異なる機能をもった中間支援組織の存在が重要であるという観点から、ツーリズム形成における中間支援組織の役割について考察を発表しました。
 稚拙な発表で恐縮でしたが、発表後に多くの方々から意見を頂け、さらに学びを深めることができたので、論文執筆の際に、ぜひ、活かさせて頂きたいと思います。学会発表ではこうした論の出会いがあって、嬉しい限りです☆

 僕の発表は午後の部の最後だったので、発表後はうちの研究室で学会に参加していた先生方、後輩と共にいろいろと学会発表についての意見を交わしながら帰路に着きました。
 といっても、月曜日に農林水産省主催の研究会が、東京の霞ヶ関であるので、東京で途中下車して一泊して向かいました。

Image2570←国会議事堂の横を通過して…











Image2571←到着です!












Image2572←発表では、発酵学で高名な小泉武夫さんが登壇され、全国の食からのまちづくりをはじめとした様々な事例を豊富に話されており、しっかりと学ばせて頂きました☆






 24日、25日、26日はこうしたスケジュールで奈良−京都−高崎−東京と巡って26日の夜に帰路に着きました。またまたいろいろな学びと出会いがあったよき学びの旅でした☆



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2009年07月22日

観光資源論 in 高崎経済大学

 昨日、一昨日と群馬県高崎市にある市立高崎経済大学で観光資源論の講義をするためにお伺いしました。以前から、研究会・学会などを通じて親しくさせて頂いてお世話になっている先生からご縁を頂いてのゲストスピーカーとしての講義です。

 奈良からは在来線、新幹線を乗り継いで4時間半ほどで高崎経済大学最寄り駅の高崎駅に到着しました。高崎は新幹線が通っていることもあって、駅前は県内で一番栄えているというのは、高崎駅内にあった観光案内所の方のお言葉。福田康夫、中曽根康弘という日本の総理大臣として知らない人は少ないほど有名な方も輩出しています。

 高崎に到着したらまずは…高崎のごはんを頂きます☆です(笑)
 事前に高崎経済大学の先生からおすすめを教えて頂き、そのおすすめのお店に足を運びました。

Image661←高崎駅から歩いてすぐのところにある「きのえね」です。










Image663←最初はざるそばを頂きました☆












Image664←続いて(笑)かけうどんを頂きました☆











 群馬県は小麦の生産量が全国4位(24,800t)と多く、その関係で小麦を使った料理が盛んな土地柄だということで、その中で地元産の小麦粉を使ってうどんやそばのつなぎにもよく使われています。頂いた感想は、歯ごたえはあるのですが、しゃくっと噛み切れてやさしいうどん・そばだなぁと感じました。
 ついで(笑)訪れたのは、

Image668←栄寿亭というカツ丼を食べさせてくれるお店です。










Image667←揚げた上州豚のカツに和風だしをさっとくぐらせてごはんの上にのせたカツ丼です。










 こうしたカツ丼の背景には、高崎が代々、お商売の町として栄えてきたという背景があり、すぐに食べられるものが好まれてきたということを高崎経済大学の先生からお聞きしました。
 そのお話を受けて思ったことは、栄寿亭に入った時に感じたのは、とても地元の雰囲気を醸しだしたお客さんが多いという印象でした。一方、きのえねは、どちらかというと観光で来た人と地元の人と半々ぐらいの印象を受けました。ちなみにきのえねさんが地元の小麦を使ってうどんをつくるようになったのは、平成17年からというこで、お店にいるいろいろな人々を通じても、その食と地域との関係性の片鱗が見れます☆
 
 お昼ごはんを食べた後は、ホテルにチェックインして、高崎経済大学の先生と合流して、高崎市内をご案内して頂きました。そこでおやつに高崎でポピュラーな焼まんじゅうをご馳走になりました。


Image673←焼まんじゅうです。小麦とイースト菌を使って蒸してふわっとした食感のまんじゅうを作って焼き、黒砂糖や水飴を使った濃厚な味噌ダレをぬって頂きます。








 食感は、むしパンとマシュマロの中間のような食感で口当たりがとってもソフトですが、しっかりとした食べ応えがあります☆甘いタレも良し☆で、甘党の僕にとっては発見な甘菓子です☆
 こうした小麦粉をつかった食べ物が多い背景には、二毛作とうで小麦をよく作っていたという歴史がある群馬の風土と関係していると思います。ほんとは、そういう地域とのつながりの中で、今の食のことを食べながら知りたいなぁと思うのですが、なかなか難しいですよね。けど、それって、その地域で食べるという観光での食において結構重要と思うのは、僕だけでしょうか。

 そうしていろいろご馳走になったのですが、もう一品☆ 

Image676←たいやきです。なぜたいやきかというと…












Image675←小麦粉の部分が、かなり厚いのです!関西では、中身のあんこの方が多いのですが、これも地域ならではのものですね☆









 
 こうして一日目はいろいろと高崎の食を堪能しました。
 そして、ゆっくり休んで高崎経済大学に足を運びました。


Image679←高崎駅からバスで20分ほどで到着です。












Image680←中に入っていきます。












Image682←講義をさせて頂く棟です。












Image681←講義前の風景です。









 最終的には、この教室がほぼいっぱいになって、大体150人から200人ほどの受講生の方々が来られ(緊張しました…)ました。
 お話させて頂いたのは、食文化を観光資源として捉えて観光を行う食文化観光についてです。私達が普段、意識しない中に存在する食の文化の部分を活用して創り上げていく観光と捉え、そうした普段意識しない(しにくい)食文化をどのように意識化し、人々に見せていくには、どのような概念と作業が必要かということを事例を通じてお話させて頂きました。

 受講生の方々はみなさんとても真剣に聞いて頂いたのがとても印象的でした(時折でる関西弁が受けたのも印象的でした、笑)。
 その後は、お呼びして頂いた先生の4年生のゼミにも参加させて頂いて、ちょうど卒業論文作成の時期なので、僕の拙い卒業論文の体験談を参考までにお話させて頂きました。大学学部生にとって、もっとも大事なのはゼミと卒業論文であるというのが僕が思っていることです。
 
 これは奈良県立大学時代の恩師から頂いた言葉を継承しているのですが、自分の思っていること、課題としたいものにじっくりと考えて、さらに、ゼミですから、同じ様な問題意識を共有している学びの同志達と考え合えるというのは、己を高めていける最良の場であると思っています。そうした環境に身をおけ、研磨できる喜びは何事にもかえがたいものだと、僕は学部当時、実感させて頂きました。
 
 その思いからか、少々、熱っぽくお話してしまいましたが(笑)いろいろとゼミ生の方々の思いを聞けて、僕も得るところとても多かったです。1泊2日でしたが、一週間ぐらいいたよう濃密な時間を過ごさせて頂きました。高崎経済大学にはまた秋にある学会でお世話になる予定なので、またお伺いするのがとても楽しみです。


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